心拍確認後、通っている病院で胎児異常スクリーニングについてのアンケートがありました。
*生まれてくる子供にはだれでも先天異常など障がいを持つ可能性が1~1.5%あること(珍しいことではないこと)
*早く診断することでよりよい医療が受けられるようにと、検査は行うことはできるが
診断がついても治療法がなく、出生前に診断することが必ずしも益にならない場合もあること
*どんなに検査をしても前もって知ることのできない病気もあること
が説明され、その上で下記のようなアンケートがありました。
□超音波検査を希望するか (これはほとんどの人が希望するにするようです)
超音波検査での所見として:
□性別を知りたいか
□胎児の異常についてわかるものはすべて教えてもらいたい OR 胎児の異常は全く知りたくない
侵襲的検査:
□クワトロ検査を希望するか(頻度の高い4種類の胎児奇形リスクがわかるもの)
□羊水検査を希望するか(染色体異常がわかるもの)
夫と相談して、私たちは
超音波検査>>希望
性別>>知りたい
(超音波でわかる)胎児の異常>>知りたい
クワトロ検査>>希望しない
羊水検査>>希望しない
と回答。
生まれてくる子供にはだれでも先天異常など障がいを持つ可能性があることについては
私は高校生のころから自分なりに考えてきました。
きっかけは、女子高生だったある日、友達が何気ない会話の中で
「今って、妊娠中に子供が障がいあるかわかるらしいよ、もし障がいがあるって分かったら、産む?それとも…」と聞かれたこと。
私の気持ちは当時から今でも変わっていなくて
「そりゃ、産むでしょ。子ども作るんなら、ちゃんとその子を幸せにしないと」と答えたことを覚えています。
一緒にいた友達からはもちろん様々な意見がでました。
女子高生ですから、妊娠出産なんてずーっと先のこと、当時はみんなリアルに想像できてはいなかったと思います。
それでも、いざ自分が結婚して、「子どもを持つこと」について考えるようになったとき
その会話をいつも思い出していました。
気持ちの面では、たとえ障がいがあっても産み育てる、という答えが変わっていなくても
大人になったからこそ見える現実もたくさんありました。
もし子どもが病気を持って生まれてきたら、お金は?仕事は?生活は?
子どもが、家族が、ぶつかる困難を本当に乗り切れるのか、母親としてちゃんと守れるのか。
結婚してしばらくすると、職場の人や友達には子どものことを聞かれることもありましたが
自分の中で、何度も考えて、
本当にそれでもいい、それでも育てられる、と自信をもって言えるようになるまで
しっかりと時間を取りました。
そのうえでの妊娠です。
だから上記のような回答になりました。
普通の検査範囲で分かることは教えてもらう、そして私たちなりに準備する。
でもそれ以上の追加検査はしない。どんな子が生まれてきても受け入れる。
もちろん健康に生まれてきてくれることを心の底から願っています。
実際に生まれきた子どもに何かあれば、私は大きなショックを受けるでしょう。
その時には、今の覚悟を思い出します。