帝王切開手術が無事終わり、お部屋に帰って夫と息子に会ったあとはひたすらベッドの上。
正確な時間は分からないですが、おそらくお部屋に戻ってきたのは16時よりは前だったんじゃないかと思います。
そこから次の日の朝まで、ものすごく長い夜になりました。
手術当日は、
腕には点滴
背中には麻酔(痛み止め)の管
尿の管(トイレいけないので)
そしてふくらはぎには血栓防止のポンプ
が付いています。
なかでも一番不快だったのが血栓防止ポンプ。
下半身麻酔が残っているので下半身の感覚はしばらくなくて、ポンプが付いていることにも気づかなかったのですが
ふと気づくと右足だけ感覚が戻っていて、ポンプで押されるのを感じるようになっていたんです。
でも左足は何も感じない。本当に全く何も。
それが気持ち悪くて気持ち悪くて!
手術後ということで夜勤の看護師さんが
かなりの頻度で、様子を見に来てくれるのですが
思わず左足のポンプが動いているのか確認してしまいました。
そして夜の間は、ウトウトはできるのですが熟睡できない。
眠くなる薬も投与してもらったのですが
ウトウトすると「寝たら死ぬぞ!」的な夢を見て目覚めるというのを
何度か繰り返して、結局うまく眠れず。
下半身が動かせないせいもあり、体勢が落ち着かない。
なんだかよく分からないけど胸がむかむかして気持ち悪い。
しかもめっちゃ喉が渇く!(しかし動けないから自由に水も飲めない)
そして右足の感覚が戻ると同時に右のお腹の傷口がいたい!
という感じで、自分の体なのに自分でどうにもできない感覚と
左右で違う足の感覚がとにかく気持ち悪くて
ものすごくつらかったです。
看護師さんが来るたび体勢を変えるのを手伝ってもらったり、水を取ってもらったり…
もちろん看護師さんが来るタイミングだけでなく、ナースコールも何度か押しました。
本当にお世話になりました。
(後日、その日担当だった看護師さんにお礼を言いました。)
時間の感覚もなく、永遠にも思えた夜が明けると
ようやく足のポンプが外れて体勢を起こすこともできるようになり
一気に開放感!
率直に「あぁ、助かった…」と思いました。
そんなこんなで、帝王切開後一番つらかったのはこの長い長い夜です。
もちろん傷も痛くて、手術翌日から歩行が始まると
ものすごく苦しむことにはなるのですが
それでも、それは自分の体で感じる自分の感覚。
この夜の「自分ではどうにもできない」という苦痛よりはましです。
子どもは2人ほしいな~なんて考えていた私ですが、
次回の出産も帝王切開になると思うと この夜のことを思い出しては尻込みします。
経腟分娩でも帝王切開でも出産は大変な思いをするけれど
そのうち忘れるとインターネットで色々なところに書いてあったので
私もいつか忘れられることを祈ってます・・・笑