(その他)子どもと農薬

息子11ヶ月

先日、マルシェに行ったら農薬についてのミニ講演会が行われていたので話を聞いてみました。

農薬について研究している方の講演で、
『「農薬は危険、無農薬野菜は安心」は本当か?』というのがメインテーマ。

(講演自体は子どもメインではなく一般的に人間と農薬のお話。)

私は「無農薬野菜は無農薬なんだから安心だ」と思い込んでいましたが農薬の仕組みはそう単純でもないみたい。

話のポイントをまとめると

・大前提として現在使われている農薬は人体への影響はないと考えて良い。

・一方で、何十年か前に使用されていた農薬には(危険性があるとして)現在使用を禁止されているものがある。

・その使用禁止になった農薬は土壌に残っていて現在でも検出される場所がある

・しかし、普通のスーパーに売られている普通の野菜はJAが管理している農家で作られていて、全ての農薬に関して残留農薬は基準値より下。

JAの管理のもと土壌の検査をして、問題の農薬が検出された場所では、研究の結果その農薬を中に取り込まない野菜が栽培されている。

・土壌の検査はものすごく大変&お金がかかるので個人でやる農家はあまりない。

・無農薬野菜を売りにしている個人の農家が土壌の検査をしていなかったら?当然、過去に使用された農薬が土壌から野菜に取り込まれてる可能性はある。

(土壌が安全か分からない場合、)1番農薬のリスクが高いのは同じ農家さんから野菜を買い続けること。たとえそれが無農薬栽培の野菜だとしても。

・残留農薬に関して海外の基準と比べるのはナンセンス。気候が違うので必要な農薬も違う。さらに残留農薬の基準値は各国で輸入品への対抗のためという視点で設定されてることが多々ある(つまり、日本の気候では必要だか欧米では必要ない農薬があるとして、その農薬が少しでも検出されたらNGってことにすれば欧米に日本の野菜は入っていけない。その逆も然り)

・ただし、今使われている農薬も100年、200年後の影響はわからない(実験できないので)。だがそれは100年、200年後に医療などの方向からアプローチするべき問題。なぜなら今、農薬を全面禁止することは人類にとってマイナスでしかない。食料不足になるだけ。

・無農薬の直売野菜のメリットは味。スーパーに並ぶまでには4-5日要するが、農家さんから直接買えば新鮮で美味しい野菜が食べられる。

講演後にも直接質問させてもらったりして
結構為になったので、
自分の忘備録として
なるほど、と思ったことをザッと箇条書きにしてみました。
まとめると、
無農薬に固執する必要はない。
普通にスーパーで買って大丈夫。
でも、新鮮で美味しいんだから農家直販を使うのも全然あり。
ってことですね。
絶対無農薬しか買わない!
この農家さんからしか買わない!
などと偏るのではなく何事もそうだけど
柔軟に色々なものを取り入れて
楽しく食べていけばいいのかなと思いました。

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